HEVC/H265とFlash/H264の映像比較 2015 / 6 / 2
5月21-26日の岩手県訪問でビデオ撮影しました。 最後の "生き物探訪" において、
HEVCファイルの特性に気づきました。 私が作成する水準では、一般に同一ビット速度で
HEVCの方がFlashより優れています。 しかし、画面全体が不均等に速く脈動する場合、
明らかにFlashの方が優れていることに気づきました。 今回取り上げるビデオでは、画面全体が
不均等に速く流れる川の中に鳥たちが動いています。
"生き物探訪" の編集時に作成した 1280x720/30p.p2avcIntraMXF のファイルを元に
168秒長の4ファイル, 6MbpsAv-12MbpsMax_Flash-175MB.f4v,
8MbpsAv-16MbpsMax_BalancedHEVC-159MB.mp4,
8MbpsAv-10MbpsMax_HighestHEVC-161MB.mp4,
それに 6MbpsAv-6MbpsMax_BalancedHEVC-118MB.mkv
を書き出しました。 "Balanced" は30段階ある作成時間の中間を表し、"Highest*" は最も長い時間を
かけて作成するモードです。 前者は実鑑賞時間の10倍程度、後者は100倍程度かかります。
*下に記すTotalCode Studioは "Slowest" と表している。
168秒間のうち30秒間の部分を選んで比較ビデオを作成しました:
標準規格30p: H264-722x406p30-10Mbps-48MB.mp4
上記4ファイルは全て
1280x720/30pのファイルで、MainConcept社製のソフトウェアにより作成。
H264.mp4と HEVC.mp4/mkvは TotalCode Studioが作成。
差が顕著な同一部分360x202.5を大きさ変更なしに、720x405画面の左上四半部、左下四半部、
右上四半部、それに右下四半部に組み入れました。
同じ平均ビット速度で、Flashが HEVCより
少し総容量が大きいです (この値から計算するとそれぞれ、8.3**, 7.6, 7.7, 5.6Mbpsとなる)。
**当初、"8MbpsAv-16MbpsMax"で書き出し243MB-11.0Mbpsを得た。 この平均速度を8Mbpsまで落とすため、
書き出し時に、"6Mbps-12Mbps" を指定した。 これにより、作成した.f4vファイルが 175MB-8.3Mbpsとなった。
特に顕著な差が分かる部分を2箇所だけ切り出すと、Flashの優秀さが判明します: