東北地方に滞在、2011/10/25-29
4. 久慈市-八幡平市-洋野町 2011/10/28
雪をいただく岩手山を仰ぎ見る八幡平市の明治100年記念公園で6kWを発電中の小水力発電水車を
見学しました。 流水は荒れる川 "赤川" から引いているそうです:
久慈市から青森県との境までの間で、太平洋に流れ込む洋野町の川を3本訪ね、サケ孵化場を
見学しました。 岩手県最北河川である細い川尻川の孵化場と簗場は残っていました:
海岸のすぐ近くにありますが、高い防潮堤が津波を跳ね返してくれたそうです。 しかし、管理者の話では、
簗場でサケを捕獲するが、採卵は行わないそうです。 海の定置網が津波で流されたそうです。
近くには昭和三陸地震による津波の石碑が建っていました:
今は商業捕鮭をやっていない小さな川である和座川の河口では釣り人がサケを釣っていました。 川に入った
サケを捕るのは違法だそうです:
有家川の河口にある孵化場と簗場は津波で破壊されましたが、簗場を復活させ、独特の手法で捕獲して
いました。 要請を出した孵化場にトラックで配送しているそうです:
3. 山田町-宮古市-普代村-野田村-久慈 2011/10/27
2011/10/27早朝に道の駅「やまだ」を出発し山田町の織笠漁協の孵化場へ向かいました。 この駅で
起床すると、多くの高校生がバスを待っていました。 ここは通常使用の駅でもあります。 織笠孵化場長の
計らいで、織笠川追い込み漁と関口川の箱網漁を見学させてもらいました。 さらに、採卵、受精、発眼工程も
見学させていただきました。 採卵の直前に棍棒でメスをたたいて動けなくしていました。 これも撮影の許可を
いただきました。 ここは幸いにも孵化場がれかなり上流にあり、津波の被害を免れ、簗場の再生だけで
操業再開を早く行えたそうです:
この日に私が見学した8カ所の孵化場の中で、曲がりなりにも再開できたのは大船渡盛川、山田町織笠川、
岩泉町小本川、それに野田村安家川の4カ所だけでした。 他は仮設網を川幅いっぱいに張っては
いましたが、孵化工場を再建中でサケ捕獲には至っていませんでした。 なかでも、安家川で発眼工程用の
建物一棟だけを完成させて、捕獲をはじめていたようです。 夕刻で責任者に会うことができず、
これは推測です。
田野畑村の夫婦松を岩手県職員が保守していました。 栄養剤の散布だそうです。 津波前には、松が
一面に密生していたそうです:
右側の妻松は枯れ始めています。 下部の表皮が削り落とされ、根から栄養を吸収しづらく
なっているそうです:
2. 伊豆沼-陸前高田-大船渡-釜石-大槌 2011/10/26
2011/10/26夜明け前に伊豆沼から餌場へ飛び立つマガンを撮影しました:
陸前高田の一本松:
本日訪れた5カ所のサケ孵化場で唯一の完全作業を細々とやっていたのが大船渡にある
盛川でした:
他の場所は網場だけが完成していて、工場が未完成で、卵採取が不可能でした。
大船渡市の綾里川にもサケが上がってきていました。 ここには商業捕サケをやっていません:
釜石市の片岸川では仮設網場だけが完成していました:
大槌町の 「たちあがれど真ん中おおつち」 では工場が未完成なので、遡上したサケは自然死を待つだけでした。
2011/11/7には工場が完成予定だそうです。 それでも一般向けに筋子を販売までにはいかないだろうとのことでした。
孵化場横の川にはイトヨがいました:
「たちあがれ ど真ん中 おおつち」の代表者、芳賀氏の話では、トラックが不足しているとのこと。 関心があれば、
彼と連絡を取り、トラック購入援助に協力いただければありがたいです。
1. 伊豆沼 2011/10/25
2011/10/25早朝に横浜出発、正午に伊豆沼に到着しました。 セキレイ、ハクチョウ、それに
マガンを撮影しました。 下に示すセキレイは写真を50%に縮小、他は1920x1080/60pビデオからの
切り出しの720x406部分です。
セキレイの夫婦かも:
ハクチョウが餌場へ移動:
マガンが餌場へ移動: